千成鮨 様
「創業50年の寿司店。次の50年に向かって、いろんな意見を取り入れていきたい」
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創業当初のお品書きを、ずっと長く使いたい
昭和44年創業の千成鮨(せんなりずし)は、2代目店主の恩田健一さんの握る寿司と気さくな人柄がまちの人に愛される、地域に根ざしたお寿司屋さん。お財布に優しい880円のランチセットは、学生さんやサラリーマンにも好評です。
「うちではずっと創業当初に作ったお品書きを使っています。でも、店をやってくる中で、消費税が5%、8%、10%と変わっていくのに合わせて、お品書きの値段を変える必要が出てきました。そこで、『印刷物の値段のところだけ変えられないか』とアトム広告企画さんに相談したんです」(千成鮨の大将/恩田健一さん)
お品書きの元データはなく、一度印刷物をスキャンしてデータ化し、再度印刷し直すという工程が必要でした。通常、印刷物のコピーやスキャンをすると画質が落ちてしまうことが多いのですが、スキャンしたデータをPhotoshopで調整し、元々の印刷物にできるだけ近づけた形で復元しました。
「アトム広告企画さんがうまく調整してくれて、前のお品書きとほとんど変わらない出来栄えで仕上げていただきました。載せている写真もそのままで……現役の寿司職人だった頃のうちの親父と、若かりし頃の自分が並んで厨房に立っているんですよ」
外から見えないお店の良さを、看板で伝える
お昼時には学生さんやサラリーマン、夜は常連さんたちで賑わっている千成鮨。一階のカウンターは気軽に一杯飲める雰囲気で、ボトルキープはなんと100本を下らないそう。
千成鮨の入り口からは一階のカウンター席しか見えないため、「カウンターのお店」というイメージがありました。しかし、実際は二階に最大20席の座敷があり、家族連れでの食事やお祝い事にもよく使われています。座布団と椅子が選べるので、正座は膝の負担になるという方は、椅子に座って会食を行うこともできます。
「うちに二階があることはあまり知られていなかったんですが、『二階に座敷があることがわかりづらいので、正面看板に書いたらどうですか』と、アトム広告企画代表の坂元さんに提案いただいて。なるほど! と思いました。長く店をやっていると自分では気づかないことを助言してくださるので、ありがたいですね」
看板は、お店の顔。「ここはこんなお店です」とわかりやすく伝えることで、常連さんも大切にしながら、新規のお客さんも増やしていくことができます。
お寿司だけじゃない、ランチや小料理にも”らしさ”が光る
長年取引のある、豊洲市場の卸売業者から届く魚貝で握られる寿司はもちろん、お店ごとの味付けの”らしさ”の出る玉子焼きや、天ぷらや焼き物、海鮮バター醤油炒めやアジフライなど、おつまみにぴったりの小料理も人気です。
「お客さんの発想から生まれるメニューもあります。この間は『バクダン作れる?』って聞かれて、爆弾ってなんだと思ったら、納豆とマグロ・イカ・薬味などを混ぜたもの。『海鮮納豆』というメニューになって、よく注文いただいています」
お客さんとのコミュニケーションの中で生まれたり、店主が工夫をこらしたりしながら生まれる小料理には、創業以来、千成鮨がお客さんに愛され続けている理由が光っています。